この映画見逃すな!「ハンズ・オブ・ラブ〜手のひらの勇気」

レズビアン・カップルが勝ち取った権利の実話

第25回レインボーリール東京で、作品上映前に流されていたのがこの映画の特報予告編(この予告編よりも短いバージョン)。タイトルの「ハンズ・オブ・ラブ〜手のひらの勇気」では内容がまったくイメージさせられずぼんやりしているし、特報予告編では同性パートナーということもはっきり提示されていなかったのでさらにぼんやりしているし、正直、興味をかき立てられるものがあまりなかったのです。

ところが、試写で拝見した映画本編は、まったくぼんやりしたところのない、くっきりとした輪郭でもの凄い力のある作品でした。

まだ同性婚が認められていない2000年初頭の保守的な州が舞台。同性パートナー条例を行使するのにも周囲の目を気にして生活圏から離れた役所に行かねばならない、公務員(警官)という職種。そして同性パートナー条例では認められない「平等」という現実。カミングアウトすることで起きる周囲の蔑視や摩擦。立ちはだかる厚い壁を打ち砕き「平等」の権利を手に入れようと闘う姿。

異国の話だから自分には関係ない

セクシャリティが違うから興味ない

この映画は、そんな理由でパスしてしまうのはとても惜しい作品です。マイノリティが如何に権利を勝ち取っていくのか、という観点で評価するのはもちろんですが、年の離れた同性カップルの恋物語としても、職業に誇りを持つ人々の物語としても秀逸な作品です。

何よりこの物語は実話(アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞)を基にした作品です。全米で同性婚が認められる道筋のきっかけを追ったドキュメント映画「ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判」と、この「ハンズ・オブ・ラブ〜手のひらの勇気」が同じ2016年に公開されるのも特筆すべきこと。

劇場公開は11月26日から。この作品に関しては、公開前に改めてきちんとご紹介します。お楽しみに。

映画「ハンズ・オブ・ラブ〜手のひらの勇気」公式サイト

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About itaru 24 Articles
元・月刊Gーmen編集長。LGBTQI(セクシャル・マイノリティ)に関わる様々な事柄を取材・分析して、誰でも分かりやすい平易な言葉でお伝えしていくことを使命と感じています。

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